web3.0って最近聞くけど、「メタバース」や「NFT」、「仮想通貨」とどう違うの…?あと、僕らの生活にどんな影響があるの?
web3.0とはどのようなものなのか、歴史・特徴などを詳しく説明するよ!
おススメの書籍なども紹介するね♪
・web3(3.0)とは何か
・web3.0の歴史とweb1.0、web2.0時代
・web3.0の特徴的なビジネス
・web3.0おススメ書籍
・web3.0の今後と課題
web3(3.0)とは
1-1 web3.0の基盤はブロックチェーン技術
web3.0はブロックチェーン技術によって成り立っています。
「ブロックチェーン」によって「公正で改ざんができない透明性のあるインターネット世界」が実現できるようになったのです。
「そんなこと可能なの?」と興味を持ってくださった方は、詳しくは長くなるので別の記事を参考にしてください。
https://s-kai-hunoh64.com/%e3%80%90%e5%88%9d%e5%bf%83%e8%80%85%e5%bf%85%e8%a6%8b%e3%80%91%e8%b6%85%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%8a%e3%82%84%e3%81%99%e3%81%84%e4%bb%ae%e6%83%b3%e9%80%9a%e8%b2%a8%e3%81%a8%e3%83%96%e3%83%ad%e3%83%83/
1-2 web3.0という言葉
web3.0という言葉の明確な定義は存在していません。
伊藤穣一さんは「web3とは分散型の哲学をもったものの総称」というような答えをされていました。
伊藤穣一さんは元MITメディアラボの所長で、現在は千葉工業大学変革センター所長やデジタル社会構想会議メンバーの一人として、日本のweb3.0化に対して積極的に活動されています。
web1.0と2.0
web3.0があるのだから、1.0と2.0は?と思いますよね。
インターネットの歴史を説明していきます!
2-1 web1.0時代(1990年代)
インターネットの黎明期と呼ばれる1990年代のキーワードは「読む」です。
情報が瞬時にインターネットを通じて伝わる。
一部の人に集中していた情報を、オープンにしたという画期的な出来事でした。
しかし、当時のインターネットは通信速度も遅く一方的な情報のやりとりのみ。
当時のサービスはメールやホームページの閲覧でした。
2-2 web2.0時代(2000年代)
2000年代のインターネットのキーワードは「書く」です。
代表的なのはFacebookやTwitterなどのSNSサービスだといえるでしょう。
つまり情報を双方向に送りあえるようになったということ。
情報を自分からも発信していくことができ、職業としてのYoutuberも現われるようになりました。
またGAFAなどの巨大企業が急成長をとげ、インターネットの中央集権化が極度に進んだ時代だといえます。
2-3 web3.0時代(現代)
web3.0時代とは、web2.0で進んだ中央集権化に対抗する動きと、とらえることができます。
つまりweb3.0時代のキーワードは「民主化」です。
インターネットが登場したweb1.0の時代に「一部の人に独占されていた情報が、オープンに」なったことからわかるように、本来のインターネットの思想は「民主化」なのです。
web2.0時代に進んだ巨大IT企業が情報を独占しているのに対して、個人間で情報を管理し合うことを目指すのが、web3.0なのです。
web3.0の特徴
3-1 情報を個人で管理できる
web3.0時代では、不必要な広告などを自分で非表示にすることが可能になるなど、情報を個人が管理できるようになるのです。
例えばbraveというブラウザを使えば、You Tube動画を見るときのの広告が表示されなくなります。
またブロックチェーン技術により、サーバーを介さないで、個人間で情報を管理しあうことが可能に。
サーバーが一度にダウンすることがないので、個人情報の流出を心配する必要がなくなるでしょう。
3-2 巨大企業に搾取されない
web2.0時代に巨大IT企業により、インターネットのプラットフォームが中央集権化されました。
その弊害の例として挙げられるのが、Amazonの運営するKindleです。
Kindleで書籍を何冊か購入しても、仮にAmazonからアカウントを停止されてしまったら、今まで購入してきた書籍は読めなくなってしまいます。
つまり、プラットフォームを握っている強い立場のルールに従わざるをえないということなのです。
また仮にAmazonが倒産してしまえば、購入した書式は消えてしまいます。
web3.0時代ではブロックチェーンにより中央集権化されたプラットフォームではなく、分散化された個人間のネットワークでつながっているため、購入したものがなくなるということはありません。
3-3 言論の自由が守られる
web3.0時代は特定の企業から言論の自由を守ることにも繋がります。
Twitter社が暴力を助長する内容として、元アメリカ大統領トランプ氏のアカウントを凍結させたという出来事がありました。
一国の大統領のアカウントを停止させるほどの力が現在のTwitterやFacebookにはあるのです。
誹謗中傷コメントはあってはならないことですが、中央集権的な企業が言論の自由をチェックするのは、危険な側面があります。
理由は言論の自由の統制につながる危険性をもっているからです。
ブロックチェーン技術を使って、透明性のある発言プラットフォームで自由な発言をしていく時代の到来が来てほしいです。
web3.0のサービス
先ほどweb3.0は分散化や非中央集権を理想とする哲学のようなものと述べました。
web3.0哲学に分類されるサービスをご紹介していきます。
4-1 メタバース
メタバースとは、アバターを用いてインターネット上の仮想空間を体験するもの。
それに対して、VRは仮想空間を体験する方法や技術のことを指します。
VRゴーグルを使えば没入感は高まりますが、自宅のPCからもアバターを使ってメタバースを体験することができます。
最もわかりやすい例としては、エピック・ゲームズの「フォートナイト」がわかりやすいでしょう。
4-2 Defi
Defiとは「分散型金融」のことです。
既存の銀行のような金融システムでは仲介者が存在しますが、ブロックチェーン技術により、中間を取り除こうというもの。
例えば日本から海外に送金をする際に、数日という時間と数千円というお金がかかっていました。
web3.0時代には数円と数秒で完了してしまう、そのような仕組みは現在すでに出来上がっているのです。
4-3 NFT
NFTは「Non-Fungible Token=非代替性トークン」のことをさします。
例えば、モナ・リザは世界に1つしかないので代替が効きません。
しかしモナ・リザをデジタルでコピーしたものは無限に存在します。
つまり「fungible =代替可能」ということができます。
NFTとはオリジナルなものを改ざんができないブロックチェーン上で証明したものなのです。
NFTについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。
https://s-kai-hunoh64.com/%e5%bf%85%e8%a6%8b%ef%bc%81nft%e3%81%ae%e3%81%99%e3%81%94%e3%81%95/
web3.0のおすすめ書籍3選
○伊藤穣一さんの「テクノロジーが予測する未来 web3、メタバース、NFTで世界はこうなる」
伊藤さんは先述した通り想会議メンバーの一人として、日本のweb3.0化に対して積極的に活動されています
内容も専門的な言葉ではなく、これから世界がどうなっていくのかなどをわかりやすく説明してくれています。
○イケハヤさんの「億り人が徹底解説! 初心者向けNFTの入門書」
仮想通貨に関するインフルエンサーでイケハヤさんの書籍です。
ブロガーで文章も読みやすく、短いのでサクッと読めてしまいます。
30日間は無料なのでkindle unlimitedに登録してみることをおすすめします。
○Web3とDAO 誰もが主役になれる「新しい経済」
この著書は一見分厚くて身構えてしまいそうな表紙ですが、技術的な内容ではなくブロックチェーンやDefi、NFTについてとても読みやすい内容になっています。
漫画のようなストーリーになっていたり、DAOについて株式会社とは違う「コミュニティ」という部分を力説している部分など変化のある内容が面白い。
Amazon Audibleで聴くことができるので、本を読むのが苦手な人にはおススメな一冊です。
web3.0の課題と今後
6-1 高度なスキルを要する
Defi、NFTやメタバースを実際に活用するのは難易度が高いといえます。
例えば、仮想通貨のウォレットを持つことはユーザーにとって難しく、不安だと思います。
実際にハッキングや詐欺のリスクはかなり高いと思うので、高度なインターネットのリテラシーが求められます。
Defiを実際に始めてみようと思う方は、こちらの記事をご参考ください!
https://s-kai-hunoh64.com/%e4%bb%ae%e6%83%b3%e9%80%9a%e8%b2%a8%e3%81%a8defi%e3%82%92%e5%a7%8b%e3%82%81%e3%82%8b%e3%81%a8%e3%81%8d%e3%81%ab%e7%9f%a5%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%8a%e3%81%8f%e3%81%b9%e3%81%8d10%e3%81%ae%e3%81%93/
6-2 普及までの道のりは長い
ユーザーにとって安心で簡単に、web3.0を活用できるフェーズがいつくるかはまだ予想ができません。
日本でweb3.0の第一人者といえる若手の渡辺創太さんは「web3.0の実現はいつくるかはわからない。10年や50年先かもしれない。でも僕達は5年先の実現を目標に頑張っている」と述べています。
web2.0とweb3.0の過渡期にいる僕たちは、歴史の転換点を生きているのかもしれません。
しかし確かなことは時代は確実に進んでいること。
時代を読み、考えて動くことは重要だと思っているのでweb3.0について情報を追いながら考えていきたいね!
まとめ
・web3(3.0)とは分散型という哲学
・web3.0時代はweb2.0時代の中央集権からの脱却
・web3.0時代のサービスはメタバース、Defi、NFTなど
・web3.0おススメ書籍は専門的なものではなく、読みやすいもの
・web3.0の到来はいつになるかわからないが、時代は進んでいる。